海外から多数の製品サンプルが届き、検証作業が立て込んでしまい記事の更新を暫くお休みしておりましたが、この頃、表題の質問を多くいただいております。
医療機関では無いため、論文および医師の情報発信を引用・要約した記事として掲載させていただきます。
CoQ10とPQQの素晴らしい相互作用は別記事に記載しておりますので、その記事をご参照ください。
先ずはカナダのDr. ジェニファー・フィッツジェラルド先生によりますとCoQ10とPQQの組み合わせは不妊改善に大きな期待が持てることを唱えております。
これは女性のみでは無く男性にとっても大きな作用が期待されることから、パートナーで摂取することがベストであると言うことです。
COQ10とPQQはミトコンドリアの産生と修復に寄与することが知られておりますが、このことが大きく関与してきます。
男性(精子)へのアプローチ
精子に対するPQQの主な利点は、ミトコンドリアへの影響にあります。ミトコンドリアは精子のミッドピース(中央)に集中しています。それらは、運動性に関与する精子の尾が動くのに必要なエネルギーとなります。
しかし、精子は信じられないほど小さいため体内の環境に非常に敏感です。酸化ストレス(毒素などからのフリーラジカルによって引き起こされる損傷)は、精子の成長と発達を損ない、運動性と形態を低下させ、DNA断片化を増加させる可能性があります。PQQとコエンザイムQ10での研究では、精子における酸化ストレスを軽減し、加えてミトコンドリアDNAを保護し、精子の運動性を向上させます。
一般的に、精子のパラメーターは、PQQやCoQ10などの抗酸化物質を3か月間服用すると改善すると予想されます。
精子の質を判定は以下の項目があります。
精液量
精子数
精子の運動性
精子の形態
精液のpH
DNAの断片化
CoQ10 + PQQは少なくとも「精子の運動性」「精子の形態」および「DNAの断片化」に対して改善することが期待されています。
女性(卵子)へのアプローチ
卵子の質の低下には、酸化ストレスが関与しているとされています。なかでも活性酸素は環境因子のひとつとして老化の促進要因です。活性酸素により細胞構成成分の損傷が生じ、その結果、細胞機能低下が卵子においても同様に生じます。
加齢は染色体の数的異常をもたらす重要な因子として知られていますが、活性酸素がきわめて重要な役割を演じていることに疑いはないと報告されています。
人間の卵子は他のどの細胞と比較してもミトコンドリアの数が多く存在します。残念ながら卵子が老化するにつれてミトコンドリアの数が減少し、細胞がその成長を完了してDNAを無傷に保つためのエネルギーが少なくなってきます。同時に酸化ストレスが増加し、ミトコンドリア機能がさらに妨げられ卵子の質が低下します。
PQQは新しいミトコンドリアを修復して再生することが、様々な臨床検証により認められています。PQQはミトコンドリアに燃料を供給するCoQ10とペアで摂取することにより、各々の作用に相乗効果が発揮されると言われています。CoQ10とPQQのコンビネーションは動物モデルで研究されており、ミトコンドリアの活動と老化した卵子の染色体の配置の両方を改善することが示されています。
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